博多人形

博多の粋を伝えていたのは手仕事でした。

博多人形は、粘土製の素焼き人形に細やかな後彩色をほどこした福岡県内で生産される土人形です。1976年に国の伝統的工芸品に指定。1600年、黒田長政による福岡城築城のために集められた様々な職人のなかの瓦職人が作り出した素焼き人形が、後の博多人形の原型となったといわれています。明治時代には、パリ万国博覧会で高い評価を受け、世界でも「博多人形」の名のもとに日本を代表する人形として海外への輸出も始まります。現在では80名近い作家が伝統を継承しながら、それぞれに独創的な作品を制作しつづけています。麗しい“はかた美人”をかたどった博多人形の代表格「美人物」をはじめ、凛々しくも勇壮な「武者物・男物」、舞台上の美しき一瞬を切り取る「能物・歌舞伎物」、日本古来の縁起と風習を伝える「干支物」「節句人形」など、様々な種類の人形が今なお作られつづけています。